最近読了した本の中から、主に自然科学関係の本を中心に挙げる。

2010年

  1. 12月21日  加藤 文元 :『ガロワ - 天才数学者の生涯』中央新書, 2010年
  2. 12月17日  蟹澤 聰史 :『石と人間の歴史 - 地の恵みと文化』中央新書, 2010年
  3. 12月2日 村山 斉 :『宇宙は何でできているか』幻冬舎新書, 2010年
  4. 11月13日 宮脇 俊三 :『最長片道切符の旅』新潮文庫, 1983年
  5. 11月3日 高橋 英夫 :『偉大なる暗闇: 師岩元禎と弟子たち』講談社文芸文庫, 1993年
     ここ数年、師弟論に少し関心があり、古書で見つけた本書を読んだ。
  6. 10月31日 小島 莊明 :『寄生虫病の話 - 身近な虫たちの脅威』中央新書, 2010年
  7. 10月15日 堀江 敏幸 :『ゼラニウム』中央文庫, 2010年
  8. 10月12日 Elof Axel Carlson : "Genes, Radiation and Society: The Life and Work of H. J. Muller", Cornell University Press, 1984年
     Hermann J. Muller 伝。Garrett Hardin 旧蔵書。
  9. 10月3日 マルグリット・ユルスナール(多田 智満子 訳) :『東方綺譚』白水Uブックス, 1984年(再読)
     いわき市の森美術館に出かける列車中で再読。
  10. 10月2日 辻 邦生 :『嵯峨野明月記』中央文庫, 1990年
  11. 9月12日 岸本 圭子 :『虫をとおして森をみる - 熱帯雨林の昆虫の多様性』(フィールドの生物学) 東海大学出版会, 2010年
  12. 9月4日 辻 邦生 :『安土往還記』新潮文庫, 1972年
  13. 8月28日 辻 邦生 :『背教者ユリアヌス』中央文庫, 1974-75年
  14. 8月22日 辻 佐保子 :『辻邦生のために』新潮社, 2002年
  15. 8月20日 辻 邦生, 水村 美苗 :『手紙、栞を添えて』ちくま文庫, 2010年
  16. 8月18日 辻 佐保子 :『「たえず書く人」辻邦生と暮らして』中央公論新社, 2008年
  17. 8月17日 北 杜夫 :『どくとるマンボウ航海記』新潮文庫, 1965年
  18. 8月16日 北 杜夫 :『どくとるマンボウ青春記』新潮文庫, 2000年
  19. 8月14日 北 杜夫 :『母の影』新潮文庫, 1997年
  20. 8月10日 辻 佐保子 :『「たえず書く人」辻邦生と暮らして』中央公論新社, 2008年
  21. 8月9日 辻 邦生『のちの思いに』日本経済新聞社, 1999年
     折良く、大学近くの古書店で見つけることができた。佐保子夫人(ヨーロッパ中世美術史の研究者。訳書が幾冊か手元にある)とのなれそめなど、微笑ましく読んだ。少しまとめて関連書を読むことにする。
  22. 8月7日 辻 邦生, 北 杜夫 :『若き日の友情 辻 邦生・北 杜夫 往復書簡』新潮社, 2010年
     旧制松本高等学校出身の二人の往復書簡。本書を読むまで、この二人がこれほど篤い友情関係にあったことを知らずにいた。辻邦生の著作はこれまであまり読んでこなかった。まだ手紙を書く(紙とペンで)習慣があった頃、親しくしていたひとから『風の琴 二十四の絵の物語』を薦められて読み、手紙で感想を書いたことなどを思い出した。そういえば、手紙を書かなくなって久しい。
  23. 8月5日 デイヴィッド・リンドリー(阪本 芳久 訳) :『そして世界に不確定性がもたらされた ハイゼンベルクの物理学革命』早川書房, 2007年
  24. 8月1日 高安 国世 :『わがリルケ』新潮社, 1977年
     たまたま古書で見つけて購入し、読了。訳書では、岩波文庫の『ロダン』や講談社文庫で出ていた『リルケ詩集』や『マルテの手記』が手元にある。学生時代、Neue Gedichite(『新詩集』)の全訳にずいぶんと親しんだ。
  25. 7月29日 コンスタンス・リード(彌永 健一 訳) :『ヒルベルト 現代数学の巨峰』岩波現代文庫, 2010年
  26. 7月26日 水月 昭道 :『アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す』 中公新書ラクレ, 2009年
  27. 7月19日 高橋 英夫 :『果樹園の蜜蜂 わが青春のドイツ文学』 岩波書店, 2005年(再読)
  28. 7月15日 ねじめ 正一 :『荒地の恋』 文春文庫, 2010年
     文庫になったのを機に購入して読んだ詩人北村太郎伝。あわせて、手元に何冊からある北村太郎の著作も再読した。
  29. 7月11日 今福 龍太 :『移り住む魂たち』 中央公論社, 1993年
     以前から、このひとの著書を読みたいと思っていたところ、たまたま古書を目にして、購入し、読了。
  30. 6月27日 井上 靖 :『河岸に立ちて 歴史の川 沙漠の川』 新潮文庫, 1989年
     平凡社から出た単行本も手元にあるが、文庫の方を再読。
  31. 6月22日 長谷川 郁夫 :『堀口大學 詩は一生の長い道』 河出書房新社, 2010年
     大部な評伝だが、短時日のうちに読了。かなうことならば、長谷川の筆によって戦後の堀口大學についても読みたい。
  32. 5月25日 クロード・レヴィ=ストロース, 今福 龍太 :『サンパウロへのサウダージ』 みすず書房, 2008年
  33. 5月23日 木田 元 :『闇屋になりそこねた哲学者』 ちくま文庫, 2010年
  34. 5月18日 石井 悌 :『南方昆虫紀行』 大和書店, 1942年
  35. 5月13日 Eugene H. Kaplan : "What's Eating You? People and Parasites", Princeton University Press, 2010年
     後の方の章に進むほど、おもしろさが薄れ、読了するのに時間がかかってしまった。
  36. 4月25日 毛利 秀雄 :『生物学の夢を追い求めて』 ミネルヴァ書房, 2010年
  37. 4月23日 近藤 宣昭 :『冬眠の謎を解く』 岩波新書, 2010年
     一読して、なかなかすごい本だと思った。新書に多数ある最近の類書の中では、特におもしろかった一冊。研究のこれからの展開に注目したい。
  38. 4月10日 マーカス・デュ・ソートイ(冨永 星 訳) :『シンメトリーの地図帳』 新潮クレスト・ブックス, 2010年
     前著『素数の音楽』ほどの手際の見事さやおもしろさを感じなかったのは不思議である。
  39. 3月26日 竹内 敬人 :『人物で語る化学入門』 岩波新書, 2010年
  40. 3月16日 クロード・レヴィ=ストロース, ディディエ・エリボン(竹内 信夫 訳) :『遠近の回想 増補新版』 みすず書房, 2008年
     クロード・レヴィ=ストロースが昨年秋(2009年10月30日)に亡くなった。今年は、手元にあるもの、ないものを含めて、少しずつ著作の一部を読むことにする。
  41. 2月1日 柳沼 重剛 :『地中海世界を彩った人たち 古典にみる人物像』 岩波現代文庫, 2007年
  42. 1月19日 渡辺 公三 :『闘うレヴィストロース』 平凡社新書, 2009年