最近読了した本の中から、自然科学関係の本を中心に挙げる。
2011年
- 12月26日 仲野 徹 :『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』学研メディカル秀潤社, 2011年
- 12月4日 ウラジミール・ナボコフ（大浦 暁生 訳）:『マーシェンカ』新潮社, 1988年
- 11月27日 若島 正 :『ロリータ、ロリータ、ロリータ』作品社, 2007年
- 11月24日 若島 正, 沼野 充義（編）:『書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ』研究社, 2011年
- 11月10日 後藤 和久 :『決着! 恐竜絶滅論争』岩波科学ライブラリー, 2011年
- 11月6日 ジョージ・スタイナー（高田 康成 訳） :『師弟のまじわり』岩波書店, 2011年（再読）
いつまで待っても邦訳が出ないので、2008年の夏〜秋に、原書（"Lessons of Masters"）を読んでいた。ようやく邦訳が出たのを機に再読。 - 10月2日 蜂須賀 正氏 :『南の探検』平凡社ライブラリー, 2006年
メルボルン出張（7月23日〜7月31日）の際に携行したもう一冊の本。出張中に１/４ほど読み、その後少しずつ読んで、読了。 - 9月29日 池内 紀 :『出ふるさと記 - 作家の原点』中公文庫, 2011年
- 9月25日 中嶋 康裕, 沼田 英治（編）:『虫たちがいて、ぼくがいた - 昆虫と甲殻類の行動』海游舎, 1997年
- 9月19日 新堀 豊彦 :『蠱惑の森』かなしん出版, 1994年
- 9月15日 二井 將光 :『生物学と薬学の狭間に』学会出版センター, 2011年
- 9月8日 青木 淳一 :『むし学』東海大学出版会, 2011年
「江崎悌三先生（江崎玲於奈博士の父君）」という記述（150頁）は、うっかりミスにしてはあまりに酷すぎはしないか 。 - 9月7日 ウラジミール・ナボコフ（大津 栄一郎 訳）:『ナボコフ自伝 記憶よ、語れ』晶文社, 1979年（再読）
ナボコフ研究会での講演（11月）の準備のためもあり、再読した。"Speak Memory"（この訳書の原書は "Conclusive Evidence" の方）と合わせて読むことで、時と場所の推移の記述の対称性について小さな発見があった。 - 8月20日 丸谷 才一 :『月とメロン』文春文庫, 2011年
- 8月19日 田中 隆尚 :『呉茂一先生』小澤書店, 1993年
- 8月16日 奥本 大三郎 :『本を枕に』集英社文庫, 1998年
- 8月14日 高橋 敬一 :『八重山列島昆虫記 - 南の島の虫屋の話』随想舎, 2001年
- 8月2日 Richard Burgin : "Conversations with Jorge Luis Borges", Holt, Rinehart and Winston, 1969年
メルボルン出張（7月23日〜7月31日）に持っていき、機中で読んだ。 - 7月21日 カール・ジンマー（渡辺 政隆 訳） :『水辺で起きた大進化』早川書房, 2000年）（再読）
以前に訳者ご夫妻からいただいていた本。再読。 - 7月18日 Sean B. Carroll : "Remarkable Creatures: Epic Adventures in the Search for the Origins of Species", Houghton Mifflin, 2009年）
Carroll の本は最初の著書以降、出るごとに読んできた。刊行後やや時間があいたが本書も読了。 - 7月11日 小川 洋子 :『猫を抱いて象と泳ぐ』文春文庫, 2011年）
小川洋子は新しい作品が出たら読みたいと思う数少ない作家。この人の創造力にはいつも感心させられる。 - 6月28日 Ｊ.Ｌ. ボルヘス（鼓 直 訳） :『詩という仕事について』岩波文庫, 2011年（再読）
原書 "This Craft of Verse" (The Charles Eliot Norton Lectures) は出てすぐに読んでいるが、岩波文庫に入ったのを機に邦訳を購入し、再読した。 - 6月25日 ホルヘ・ルイス・ボルヘス（竹村 文彦 訳） :『ボルヘスの｢神曲｣講義』（ボルヘス・コレクション）国書刊行会, 2001年）
ボルヘスの『神曲』に関する言及は、『七つの夜』の中の講演がとても気に入っていて何度も読んでいる。迂闊にもこの本があることに気づかずにおり、入手したのを機に読んだ。 - 6月19日 富士川 英郎（高橋 英夫 編）:『読書清遊 富士川英郎随筆選』講談社文芸文庫, 2011年
- 6月15日 成田 聡子 :『共生細菌の世界 - したたかで巧みな宿主操作』（フィールドの生物学） 東海大学出版会, 2011年
- 6月12日 日本分子生物学会（編） :『分子生物学に魅せられた人々』東京化学同人, 2011年
- 6月9日 アントニオ・タブッキ（和田 忠彦, 花本 知子 訳） :『他人まかせの自伝 - あとづけの詩学』岩波書店, 2011年
- 6月6日 Ｊ.Ｌ. ボルヘス（野谷 文昭 訳） :『七つの夜』岩波文庫, 2011年（再読)
英訳版は幾度となく読んでいるが、岩波文庫に入ったのを機に邦訳を購入し、再読した。 - 5月29日 堀江 敏幸 :『未見坂』新潮文庫, 2011年
- 5月21日 リチャード・フォーティ（渡辺 政隆, 野中 香方子 訳）:『乾燥標本収蔵１号室 大英自然史博物館 迷宮への招待』NHK出版, 2011年）
訳者（渡辺氏）ご夫妻からいただいた本。早速読んだ。中学生３年の時に、大英自然史博物館昆虫学部門の紀要（『ウスバシロチョウ亜科の属と種の解説』）を入手した（最初に買った洋書）。辞書を引き引き苦労して読んだその序文の中に、ウスバシロチョウ（Parnassius）属のタイプ標本が数年前に盗難にあった、という記述があったのを記憶していたが、本書にその話が出ていた。 - 5月17日 Alzada Carlisle Kistner : "An Affair with Africa: Expeditions and Adventures Across a Continent", Island Press, 1998年
好蟻性昆虫の研究者である夫のフィールドワークに同行した夫人によるアフリカ紀行。虫の絵が欲しいところ。 - 5月12日 外山 滋比古 :『少年記』中公文庫, 2011年
- 4月8日 丸谷 才一 :『袖のボタン』朝日文庫, 2011年
- 3月31日 木村 榮一 :『ラテンアメリカ十大小説』岩波新書, 2011年
- 3月14日 前川 光司, 後藤 晃:『川の魚たちの歴史』中公新書, 1984年
- 3月12日 新堀 豊彦 :『秘境雲南ロード西双版納 チョウと少数民族と』むし社, 1982年
- 2月26日 佐藤 文隆 :『職業としての科学』岩波新書, 2011年
- 2月12日 ねじめ 正一 :『荒地の恋』文春文庫, 2010年（再読）
- 1月29日 野村 哲也 :『パタゴニアを行く - 世界でもっとも美しい大地』中公新書, 2011年
- 1月28日 山口 進 :『地球200周! ふしぎ植物探検記』PHPサイエンス・ワールド新書, 2011年
- 1月24日 佐藤 克文 :『巨大翼竜は飛べたのか - スケールと行動の動物学』平凡社新書, 2011年
- 1月17日 瀬 正仁 :『高木貞治 近代日本数学の父』岩波新書, 2010年
- 1月11日 関 容子 :『日本の鶯 堀口大學聞書き』岩波現代文庫, 2010年