2008年に左京区で発生したクロマダラソテツシジミ

 2007年から大阪・兵庫で発生が報じられているクロマダラソテツシジミ(Chilades pandava)が、今年(2008年)になって、京都市左京区の自宅近くのお寺のソテツで発生しているのを見つけた。最初に気づいたのは、9月5日の朝の出勤途中で、見慣れない蝶で気になって捕らえたのがクロマダラソテツシジミの雄であった。今年の9月以降、京都市内では、右京区、北区、伏見区から相次いで報告されている。そのうち、伏見区の御香宮では、市登録天然記念物(推定樹齢400年)の雌雄のソテツが食害されているという。
 越冬することができるのか、2009年春の発生の有無を見守ることにしたい。

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  クロマダラソテツシジミChilades pandava
  左:ソテツの葉上の雄。 葉には、幼虫による食害のあとが目立つ。
  右:ソテツの葉上の雌。
  2008年9月 京都市左京区上高野にて、荒木・撮影。

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